一刀石 「鬼滅の刃」で聖地化
一刀石
一刀石は、いわゆる柳生一族による支配が行われていた地域で剣豪の里として知られている奈良市東部の柳生の里にあります。
剣術「新陰流」の開祖柳生宗厳が天狗を退治したときにできたという伝承で知られていますが、最近の大ヒットアニメ「鬼滅の刃」の中で主人公竈門炭治郎が修行で石を切るシーンがあり、一刀石がその雰囲気に妙に合致しているとSNS上で取り上げられたことから、今やアニメ・コスプレイヤーファンの聖地となりつつあります。
柳生宗厳の子の柳生藩初代藩主柳生宗矩は徳川秀忠や家光の剣術指南役とされていますし、その宗矩の子の柳生三厳は映画やTV時代劇などで知られる柳生十兵衛です。
木々に囲まれた濡れた地面にある苔むした一刀石の周りには、独特の「剣術ワールド」の香りが漂っています。
寺社巡りで紹介している芳徳寺に通じる上り坂の途中から一刀石に向います。
ここからはクルマも入れません。
生い茂る木々の中を進みます。
天乃石立神社があります。一刀石はさらにこの先です。
ほとんど道と言えないような木の根が張った足場の悪いところを進んでいくと、右手に一刀石が見えてきました。
前日が雨で明け方から天気が回復してちょうど薄日が差し込んできたところです。
より一層神秘的な雰囲気に包まれた一刀石です。
所在地:奈良市柳生町789