十輪院(奈良市) 霊験あらたかな地蔵信仰の地
本堂(国宝)
奈良時代の右大臣吉備真備の子で、弘法大師(空海)の書師とも伝承される朝野宿禰魚養(あさのすくねなかい)が元正天皇(715年〜724年)の宮殿を拝領し、開基したと伝わる。
旧元興寺の子院の一つであったとされ、山号は雨宝山。
本尊の石造地蔵菩薩が鎌倉時代の仏教説話集「沙石集」でも取り上げられており、中世の地蔵信仰霊場の寺院として栄える。
軒が低く、小ぶりな住宅風の特徴のある本堂は国宝である。
南門(重要文化財)
護摩堂
所在地:奈良市十輪院町27